MikroTikの操作履歴とは何か、その重要性と利用方法
概要
MKControllerの操作履歴はMikroTikデバイスで行われたすべての変更を記録し、完全な可視化、監査機能、迅速なトラブルシューティングを提供します。MKControllerがない場合、管理者は手動バックアップや
/system history、セーフモード、スクリプトに頼ることが多く、これらは断片的で信頼できません。
操作履歴とは何か?
MKControllerの操作履歴機能は、MikroTikデバイス上で実行されたすべてのコマンドや設定変更を記録します。記録される内容は以下の通りです:
- 実行されたアクションやコマンド
- 変更を行ったユーザー
- 正確な日時
- 操作結果(成功かエラーか)
なぜ操作履歴が重要か?
デバイス上のすべての操作を追跡することで、以下を確保できます:
- 責任の明確化 – 誰がどの変更を行ったか把握。
- 監査とコンプライアンス – 監査可能なログを生成。
- 迅速なトラブルシューティング – 問題の原因をすぐ特定。
- セキュリティ強化 – 不正・疑わしい操作を検出可能。
MikroTikの履歴にアクセスする方法
ステップ1:デバイスを見つける
左メニューの「Devices」から、履歴を確認したいMikroTikを探します。その後、「VIEW MORE」を押します。

ステップ2:履歴にアクセス
次に左のデバイスメニューから「History」を選択します。下図参照。


ステップ3:例
例えば「Firewall」という語を検索します。単語を入力し、必要なら日付範囲を指定して「apply」をクリック。

興味のあるイベントを見つけたら、その項目をクリックすると詳細が表示されます。

表示される詳細内容:
- 説明:操作のカテゴリ・サブカテゴリ
- 時間:実行日時
- 削除されたルール一覧
- 追加されたルール一覧
MKControllerなしでどうなるか?
MikroTikコミュニティフォーラムでは、多くの管理者が体系的な操作履歴がないことに不満を述べています。
体系的なログの欠如
あるユーザーはこう質問しました:
「すべての設定変更を日時とユーザー、追加された正確なルール付きで記録する方法はありますか?」
— (MikroTik Forum)
一般的な回答は、Winboxの/system history printを使うことでしたが情報は限定的です:
「/system history print を確認してください」
— (MikroTik Forum)
手動の回避策
管理者は補完策として手動を使うことが多いです:
- 変更前に設定をエクスポートまたはバックアップ。
- トラブル時に巻き戻せるSafe Modeの利用。
- 定期的に設定をエクスポートし、ログをメール送信するスクリプトの作成。
— (MikroTik Forum)
例えば:
「設定が変わるたび日付、変更項目、以前の値を保存している…」
— (MikroTik Forum)
Winbox標準履歴が不足とする声もあります:
「Winboxのシステム→履歴はあるけど詳細は足りない。」
— (MikroTik Forum)
また災害復旧のために日次バックアップを自動化する例も:
ファイアウォール設定ミスによるクラッシュ時に自動復元できるようUSBに毎日バックアップ。
— (Medium)
MKControllerによる解決策
断片的な手動対応ではなく、MKControllerは操作追跡を自動化します:
- ユーザー、デバイス、タイムスタンプ付きで全操作を記録。
- Action Historyタブでユーザー・デバイス・日付でログを絞り込み可能。
- 「誰がいつ何をしたか」が即分かるためMTTR(復旧時間)が大幅短縮。
実用例
PPPoEサーバが突然停止した場合:
- 履歴なし – 管理者は誰が設定を変更したか手探りや確認が必要。
- MKControllerあり – 対象デバイスの操作履歴を絞り込み、正確な変更・日時・ユーザーが即判明。
数時間かかる調査が数分で終わります。
まとめ
MKControllerの操作履歴は単なるログではなく、戦略的ツールです。
MKControllerがないMikroTikユーザーはバックアップやSafe Mode、手動エクスポートに頼りますが、それらは一貫性がなく時間もかかります。MKControllerはすべての操作を構造化・自動化・信頼性をもって記録し、セキュリティと運用効率を強化します。
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